2026年の国内男子ゴルフで大きな存在感を見せている細野勇策(ほその・ゆうさく)選手。
2026年5月には「日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ」でツアー初優勝。日本人レフティとしては35年ぶりとなるツアー優勝を国内メジャーで飾りました。さらに8月30日の「Sansan KBCオーガスタ」でも2位に入り、2026年8月30日時点のポイントランキング1位をキープしています。
そんな細野勇策選手のクラブで特に気になるのが、長年使い続けているパターです。
使用しているのは最新モデルではなく、
PING 2021 KUSHIN 4(ピン 2021 クッシン4)
です。
しかも、市販モデルをそのまま使っているわけではなく、白いドットを追加するなど細野選手ならではの工夫も施されています。
この記事では、細野勇策選手の使用パター「PING 2021 KUSHIN 4」の特徴と、2026年最新クラブセッティングを詳しく紹介します。
※クラブは試合やコースによって変更される場合があります。本記事では2026年8月30日時点で確認できる情報のうち、PING公式(2026年4月8日)と2026年日本プロ優勝時の公開セッティング(GDO・2026年5月25日)を中心にまとめています。
細野勇策の使用パターは「PING 2021 KUSHIN 4」

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細野勇策選手が2026年に使用しているパターは、
PING 2021 PUTTER KUSHIN 4
です。
PING公式サイトでも、2026年4月8日時点の細野選手の使用パターとして「PING 2021 PUTTER KUSHIN 4」が掲載されています。さらに5月の日本プロ優勝時にも同じパターを使用していることが確認されています。
PING 2021 KUSHIN 4の基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| モデル | PING 2021 KUSHIN 4 |
| 発売日 | 2021年4月9日 |
| ヘッド重量 | 360g |
| ヘッド素材 | ステンレススチール/タングステン |
| 標準ロフト角 | 3度 |
| 標準ライ角 | 70度 |
| 標準長さ | 34インチ |
| ストロークタイプ | ARC |
| バランス | トゥ・バランス |
| 左用 | あり |
出典:PINGゴルフジャパン「PING 2021パター」。
KUSHIN 4は、一般的な細身のブレード型よりもヘッド後方に奥行きを持たせた四角いワイドブレード形状が特徴です。
PINGでは「ANSERタイプ」に分類されており、ヘッド後方を伸ばすことで座りを良くし、長い1本のサイトラインによって目標方向へ構えやすくしています。
つまり、
「ピン型の操作性は欲しいけれど、大型マレットほど大きなヘッドは使いたくない」
というゴルファーにとって興味深いモデルです。
柔らかさとしっかり感を両立したフェース
PING 2021パターシリーズでは、フェースに
- ソフトPEBAX
- ハードPEBAX
を組み合わせた2重構造インサートを採用しています。
PINGによると、ショートパットではソフトな打感によって繊細なタッチを出しやすくし、ロングパットではしっかりした打音によって距離感をつかみやすくする設計です。
さらにフェースには転がりを意識した溝が設けられています。
フェース側のトゥ・ヒールには高比重ウェイトを配置。
コンパクトなヘッドでありながらMOIを高め、打点が多少ズレたときにも安定した転がりを狙った設計になっています。
細野選手が長期間使い続けている理由の一つとして、この操作性と寛容性のバランスは注目したいポイントです。
細野勇策仕様のKUSHIN 4が面白い
市販の「PING 2021 KUSHIN 4」と、細野勇策選手の実戦仕様には特徴的な違いがあります。
特に注目したいのが、ヘッド上部に追加された白いドットです。
2026年から白いドットを追加
細野選手は2026年の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」から、パターのヘッドにアライメント用の白いドットを追加しました。
新しいパターにドットが付いている理由をPINGのスタッフから聞き、自分のKUSHIN 4でも試したところ、芯で構えやすくなったといいます。
細野選手は日本プロ優勝後、この変更によってストロークが安定し、芯に当たりやすくなったことで直進性も向上したという趣旨のコメントをしています。
5年以上使ってきたエースパターを最新モデルへ替えるのではなく、自分に合った旧モデルを微調整して使い続けるという点も細野選手らしいところです。
クローグリップは高校1年生から
細野選手のパッティングでもう一つ特徴的なのが、クローグリップです。
GDOによると、クローグリップを始めたのは高校1年生だった2018年「マイナビABCチャンピオンシップ」。
ツアー初出場で緊張していた初日のスタートホールを終え、2ホール目からクローグリップを試したところ、約3mのパーパットが入り、その後も使い続けているといいます。
つまり現在の細野選手のパッティングは、
PING 2021 KUSHIN 4
+アライメント用の白いドット
+クローグリップ
という組み合わせです。
2026年日本プロで初優勝した際、細野選手が優勝に貢献したクラブとしてパターを挙げていることからも、このKUSHIN 4への信頼の高さが分かります。
細野勇策の2026年最新クラブセッティング
続いて、2026年「日本プロゴルフ選手権」優勝時に確認されたクラブセッティングを見ていきましょう。
| クラブ | 使用モデル | シャフト・スペック |
|---|---|---|
| ドライバー | PING G440 LST | 10.5度→11.5度 |
| 1Wシャフト | Tour AD GC | 44.75インチ・60g台・TX |
| 4W | PING G440 MAX | 17度/Tour AD GC 70g台 X |
| 7W | PING G440 MAX | 21度/Tour AD GC 80g台 X |
| 5I・6I | PING G440 | MODUS3 TOUR 120 TX |
| 6I~8I | PING i230 | MODUS3 TOUR 120 TX |
| 9I・PW | PING BLUEPRINT T | MODUS3 TOUR 120 TX |
| ウェッジ | PING s159 | 52度・56度・60度 |
| ウェッジシャフト | MODUS3 TOUR 120 | X |
| パター | PING 2021 KUSHIN 4 | ― |
| ボール | Titleist PRO V1x | 2025年モデル |
出典:GDO「2026年 日本プロ」優勝セッティング、2026年5月25日。
※プロはコースやコンディションに応じてクラブを変更・調整するため、毎試合この14本とは限りません。
ドライバーはPING G440 LST
ドライバーは、
PING G440 LST
を使用しています。
ヘッドに表示されているロフトは10.5度ですが、日本プロ優勝時は1度ロフトを寝かせた11.5度に調整。
シャフトはグラファイトデザイン「Tour AD GC」で、
44.75インチ・60g台・TX
というセッティングです。
低スピン性能を意識したLSTヘッドを使いながら、ロフトを増やしているのが興味深いポイント。
単純に「低ロフト・低スピンで飛ばす」という組み合わせではなく、自身が求める打ち出し角や安定性に合わせて細かく調整しています。
フェアウェイウッドは4W+7W
フェアウェイウッドは、
PING G440 MAX
を2本使用。
- 4W:17度
- 7W:21度
という組み合わせです。
シャフトはどちらもTour AD GCですが、
4Wは70g台・X、7Wは80g台・X
と番手が短くなるにつれて重量を増やしています。
一般的な3W+5Wではなく、4W+7Wという構成なのも特徴的です。
アイアンはPINGの3モデルを組み合わせる
細野勇策選手の2026年セッティングで、パターと並んで注目したいのがアイアンです。
なんとPINGの3モデルを組み合わせています。
ロングアイアン
PING G440:5番・6番
ミドルアイアン
PING i230:6番~8番
ショートアイアン
PING BLUEPRINT T:9番・PW
という構成です。
公開されているセッティングでは、G440とi230の両方に6番アイアンが入っています。
GDOによると、G440の5番・6番を投入した狙いは、長い番手でも高い弾道を出し、グリーン上でボールを止めやすくすること。
ロングアイアンでは寛容性を重視し、番手が短くなるにつれてi230、BLUEPRINT Tと操作性の高いモデルへ移行しています。
「全部同じシリーズにそろえないコンボアイアン」
は、アマチュアゴルファーにとっても参考になる考え方でしょう。
ウェッジはPING s159を3本
ウェッジは、
PING s159
を使用しています。
ロフト構成は、
- 52度
- 56度
- 60度
の3本。
PING公式の2026年4月8日時点の情報では、
- 52度:Sグラインド
- 56度:Sグラインド
- 60度:Hグラインド
となっています。
日本プロ優勝時のシャフトは、N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 Xです。
アイアンではTX、ウェッジではXを採用している点にも注目です。
細野勇策のセッティングは「やさしさ」と「操作性」の組み合わせ
細野勇策選手の2026年クラブセッティングを見ると、単に難しいツアーモデルをそろえているわけではありません。
ドライバーは低スピン系のG440 LSTですがロフトを11.5度に調整。
ロングアイアンには飛距離と高さを出しやすいG440を投入し、短い番手になるほどi230、BLUEPRINT Tへ移行しています。
そしてパターは最新型に変更せず、2021年発売のKUSHIN 4を長期間使用。
そこへ白いドットを追加し、自分に合った形へと仕上げています。
つまり細野選手のセッティングは、
「新しいクラブだから使う」のではなく、自分が求める弾道・距離感・構えやすさに合わせて最適なクラブを選ぶ
という考え方が非常によく表れた14本といえるでしょう。
まとめ|細野勇策のパターはPING 2021 KUSHIN 4
最後に、細野勇策選手の2026年クラブセッティングのポイントをまとめます。
- パターはPING 2021 KUSHIN 4
- 2026年からヘッドに白いアライメントドットを追加
- クローグリップは2018年から継続
- ドライバーはPING G440 LST
- FWはG440 MAXの4W+7W
- アイアンはG440+i230+BLUEPRINT Tの3モデルコンボ
- ウェッジはPING s159の52度・56度・60度
- ボールはTitleist PRO V1x
- 2026年日本プロでツアー初優勝
- 2026年8月30日時点で国内男子ポイントランキング1位
細野勇策選手のクラブの中でも特に興味深いのが、やはりPING 2021 KUSHIN 4です。
2021年発売のモデルを長期間使い続けながら、2026年には白いドットを追加。
そのパターで国内メジャー初優勝をつかんだことを考えると、細野選手にとって簡単には替えられない「エースパター」といえそうです。
今後パターを変更するのか、それともKUSHIN 4を使い続けるのかも注目したいところです。
【主な参考資料】
・PINGゴルフジャパン「細野勇策 ツアープロ情報」:クラブセッティング2026年4月8日時点
・GDO「35年ぶりレフティVを導いた“ドット”」:2026年5月25日公開
・GDO「細野勇策 クラブセッティング 2026年 日本プロ」
・PINGゴルフジャパン「PING 2021 PUTTER」:2021年4月9日発売
・JGTO「細野勇策は2位でもポイントランキング1位を継続」:2026年8月30日更新

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